トランプ大統領の就任後、彼が打ち立てる政策の数々に、アメリカは今後、女性に厳しい4年間を迎えるだろうと予測する専門家が続出。昨年までオバマ前大統領夫人のミッシェルさんが推進していた「#62MillionGirls」キャンペーンの効果で、無意識的に学校、社会の中で少女に与えられる男女差別的アイデアに基づいた固定概念、「女の子は~あるべき、男の子は~あるべき」「女の子は大人しく従順に、男の子は勇敢にたくましく」と言った悪気のないアイデアが、少女から自由や夢を奪い、潜在的に男女差別の根っこを支えてしまっているという考えがひろまり、親が、そして大人が、しっかりと男女平等とは何かを考え、男性にも女性にも平等にチャンスのある、生きやすい世の中を作っていこうという動きが主流になってきていたのに・・・。すべてを前世紀にもどしてしまうような新政権の政策、流れ、大統領の発言に、失望と不安を抱えるアメリカの女性たち。でも嘆いてばかりはいられない。政府に頼れなくても、まずは自分の家庭から、自分の周囲の子供たちから、次世代の子供たちに旧態依然の個々の幸せを奪うようなアイデアを与えず、新しいより良い社会を支えられるような意識を持てるように導くことで、確実に社会は良くなっていくはず。新しい社会を支える、強い女の子を育てるヒント。「#62MillionGirls」キャンペーンの中で、専門家が提唱してきたアイデアをご紹介!

1.自分の意見を言えるよう、励ます

幼少期から、おしゃべりが過ぎるからと言って、女の子を黙らせるような行為は避ける。女の子は11ヶ月くらいから言葉を使い始め、それ以降、黙ることはないかもしれないけれど。本当に謝らなければいけない場合を除いては、「ごめんなさい」や「すみません」で話を始めないように。特に信用できる人との会話で、安心して意見を言えるような環境を整えてあげたいもの。

2.思いっきり人形遊びも楽しませてあげる

もしプリンセスが火を吐くドラゴンのようなキャラクターを持っているなら、その子の想像力を自由に羽ばたかせてあげる。それが普通だから、という理由で、型にはめた世間一般的なプリンセスストーリーを強要しないで。もし世の中のプリンセスストーリーが古い女性像ばかりなら、リカちゃん人形に楽しい仕事を持たせ、充実した生活を送らせ、必要ならば悪役を倒すヒーローのような強さも持たせ、新しい女性像のアイデアを遊びを通じて提唱してみる。

3.もし好きなこと、得意なことがあるのなら、自由に能力を伸ばしてあげる

女の子の好きなこと、得意なことを、旧来の男の子らしさ、女の子らしさのアイデアに当てはめないで。自由に能力を伸ばしてあげ、もし周囲に反対されるようなことがあれば、彼女の自由と権利をサポートする姿勢を持つ。

4.不安、恐怖に対応するすべを教える

不安や恐怖を感じること自体は全く問題ない。ただ、そこから逃げても問題は解決されないことを伝え、向き合うことの大切さを理解させる。

5.Noと言う権利、自分を守る権利があることを教える

必要なときはNoと言えることの大切さ、自分を守ることの大切さを、小さいときから、そして小さいことから伝えていく。

6.ポジティブな男性像を持てるように導く

男性と女性が平等であること、女性を搾取しないこと、正しいこと間違っていることをの判断が正しくでき、社会に対して正々堂々と力強く生きている男性を、実の父親でも父親的存在でもいいので、女の子がポジティブな男性像として意識できるように、大人の男性との人間関係を上手に作り上げるサポートをする。